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ごみ焼却施設の高額な運営費は私たちの税金から出ている

投稿日:2018年5月17日 更新日:

1. ごみ焼却施設とは?

そもそもごみ焼却施設というと、昔学校の裏にあった小型の炉をイメージしてしまうのではないでしょうか?

ごみ焼却施設は、おおよそ市民体育館程度の大きさで、毎週ごみ収集車で収集したごみをまとめて燃やしています。

なぜごみを燃やすかというと、環境衛生(臭いや汚染防止)と減容化(国土が狭い日本において埋め立てる土地が少なくて済む)の両立ができるからです。

燃やすと熱と灰が出ますので、熱は電気に、灰は道路の材料などとして利用されています。

ではこの大規模なごみ焼却施設は誰が運営しているのでしょうか?

ごみ焼却施設は市町村(地方自治体)で運営され、運営費は私たちが納めている税金から捻出されています。

ではどれくらいの費用がかかっているのかイメージをお伝えしたいと思います。

ごみ焼却施設は、内燃機関を持つ車に近いのでこれに例えて説明したいと思います。

2. 施設の運営にかかる4つの出費

どのくらいの費用がかかっているかイメージされるでしょうか?

費用は、大きく分けて設計・建設費、運営費、メンテナンス費、延命費の4つです。

ごみ焼却施設の運営費を車に例えると下記の表のようになります。

プラント
設計・建設購入費
運営費ガソリン代高速代

オイル代

メンテナンス費車検
延命化費レストア

では費用にしてみるとどうでしょうか。

費目目安費用説明
設計・建設費300億円お客様の要望に合わせた施設を設計し、建設、性能確認後お客様に引き渡すまでの費用
運営費1億円/年施設の運転操作、状態監視、油脂・薬品等の消耗品の交換や補充、簡易清掃費用
整備工事費4億円/年法令で定められた定期点検及び性能を維持する為の分解清掃、劣化部品の交換等の工事費用
延命化工事費50億円一般的に20年が寿命と言われる施設をさらに20年運営する為の大規模改修工事費用

とんでもない額ですね。

これが全部税金から支払われています。

3. 設計・建設費

ごみ焼却施設は、お客様(市町村)のオーダーメイドです。

環境省や学会が示した性能指針がありますが、燃やすごみの種類や量は各市町村によって異なります。

よってメーカーは、燃やすごみの条件に合わせた仕様で設計します。

ごみ焼却施設を建てようとするとき、市町村はまず最初に施設の仕様をまとめ、これをプラントメーカーへ開示します。

これに対し各メーカーは仕様を満たすプラントを設計し、プラスαで発電量が多いとか、自動運転だとか、建設費が安くすむだとか、それぞれのメーカが提案できる付加価値をつけます。

提案を受けた市町村は、一番魅力的な提案を出してきたメーカーに発注します。

昔は、提案内容をメーカー間で調整して、受注が上手く順番に回るようにしていました。

これが“談合”です。

これはもちろん法律違反です。

4. 運営費

車を走らせる為にはアクセルを踏むドライバーが必要です。そして燃料となるガソリン、ガソリンがなくなったら補給が必要です。これ以外にも性能を維持するために定期的なオイル交換、出先で走行中不能にならないよう日常点検が必要です。

プラントもこれと同じです。

ごみを燃やすために燃焼空気量を調整したり、ごみの攪拌、送り頻度を調整したりするドライバー(運転員)が必要です。

性能を維持するために、オイル交換やグリスアップを行い、プラントが突然止まってしまわないよう日常点検をします。

これらを行う為にまだ人が必要なので人件費がかかり、オイルやグリスの購入費が必要になります。

これが運営費です。

5. メンテナンス費

車には車検があります。車検は法律で義務付けられています。

ごみ焼却施設も同様です。これは発電設備があるからなのですが、検査を受けて合格しなければ運営できません。

大きく分けてごみを燃やした熱を蒸気に変えるボイラー点検

蒸気を回転に変換して発電機を回す蒸気タービン点検

いずれも高温、高圧扱う危険な装置ですので安全確認の為の定期検査が義務づけられています。

なので、毎年大規模な点検整備を行い、安全に施設運営ができるようにしているわけです。

6. 延命費

ごみ焼却プラントは、20年間を寿命の目安として設計されています。車の寿命が10年と言われているのと似ています。

延命化とは、さらに20年(合計40年間以上)運営する為に行う改修工事の事です。

10年以上前は、設備を同じ仕様で入れ替えるだけというのがほとんどでした。

今は、CO2削減の配慮を加えたバージョンアップも兼ねた工事を行う事が主流となっています。

7. 費用を出来るだけ抑えるサービスが必要

車のメンテナンスにしても、オイル交換や車検や故障した時の修理依頼やらなんやら、自己管理しなければならずこれが面倒だと感じてる方も多いと思います。

加えて毎年の自動車税、自動車保険、車検、整備費などなどお金を工面するのが大変で所持するのも嫌になるのではないでしょうか。

これはごみ焼却施設も同じです。

施設運営管理の為に市町村の職員さんが運営計画を立ててその計画通りにプラントメーカーや整備会社、運営受託会社に発注します。

ここにも市町村から人件費が出ています。

またこの運営者さんたちは、たくさんの業者を管理し膨大な書類をチェックする必要があり、運営責任も問われます。

お金もかかるし責任も問われるし、想像しただけでもやりたくないですよね。。

このやりたくないがニーズだと考えています。

次回はこのニーズについて触れてみたいと思います。

-アイデア

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